ネットスーパーや宅配でお買い物
「近くのスーパーが閉店してしまって困っているの。大型スーパーまで行くには遠いし、車も運転できないから」と高齢の女性が話をしていました。こういった女性のケースを「買い物弱者」というのです。スーパーは営利を目的としていますから、買い物弱者が生まれてしまうかもという問題に責任はありません。この高齢者の方の他、例えば子育て中や介護で遠出できない場合や、仕事が夜遅くまでありスーパーまで行きづらい人もます。色々な理由で買い物が不便な人が急増しています。
そこで考えられたのがネットスーパーです。これは注文から一週間程度かかる食材宅配サービスとは違い、スーパーに行くように即日から届けてくれるところです。商品は食材以外にも豊富で、配送料は指定金額以上では無料のところが多いです。
ただし、日本全国どこでもというわけではないという点が、やはりまだ普及し切れていないということでしょう。お届けエリアは例えばI社やS社・A社などは北海道や東北から西日本まであります。サミットなどは首都圏です。
S社は受け取りもありますし、宅配もあります。S社のネットスーパーは食材などはI社からの配送になっています。他にもネットデパートやネット通販などが並列されていて、本でも雑貨でも、バッグや洋服も家にいながら注文できます。
このネットスーパーを高齢者が使う場合は、ネットを使うということがまずハードルになる場合が多いです。そこでタブレット端末を利用してタッチパネル方式にするとか、パソコンで注文する場合はマウスでワンクリックにするとかの工夫が考えられています。パソコンやスマホに馴染みが薄いことを考慮して、N社などは光フレッツをテレビに接続して「サミットネットスーパー」というのを首都圏中心に展開しています。
ネットスーパーですと入会金や配送料が無料になることが多いですが、食材宅配サービスですとそこはしっかり料金がかかることが多いです。ただし、ネットスーパーがまだまだ本当に商店がない買い物弱者へ届かないのに対し、C社などの宅配は広く地域密着型で根付いています。また、パソコンや携帯電話での注文、固定電話でも注文できますし、宅配時にやりとりする注文用紙でも受け付けています。C社ですと豊富な食材だけでなく、洋服や雑貨や旅行までカタログが一週間に一度届けられます。
また、直接届けることで、高齢者の方には配達員と顔を合わせるということもメリットがあるといわれています。重たいものを遠くまで買いに行かなくて良いだけではないのですね。
ネットスーパーでマメに配達してもらうのも一手ですが、宅配エリア外であれば宅配サービスの特色も生かすということもネット上では可能です。一週間の買出しに行く代わりに、一週間分のメニューを考えてパソコンで宅配サービスに注文します。ここにムダがかなり発生してしまうので、一週間メニューを通すことで節約にもなるのです。
世の中のIT化はこんなに身近なところまで進出しているのですね。今ではIT無しでの暮らしは考えられません。
在宅で仕事をする女性にも重宝するサービスではないでしょうか。